2009年06月02日

肌のきれいな元気な赤ちゃんを授かるために

 30年前、作家の有吉佐和子さんは著書の「複合汚染」に一つだけ書けなかったことがあるという。

「30年後には子供が生まれなくなるだろう」と。

 30年後の今、当時2人前後だった出生率は1,32人(2002年)に低下。7組に1組の夫婦が不妊症といわれる。一方、子宮内膜症や精巣ガンなど、生殖器系の病気が急増している。
 もちろん少子化は体の問題だけでは語れない。だが有吉の予言と今を重ねると「生まないのではなく、生めないのではないか」とさえ思えてくる。
 
 
原因のひとつと考えられているのがダイオキシン類、PCBなどの内分泌かく乱科学物質(環境ホルモン)ごく少量で体内のホルモン系の働きをかき乱すのが特徴だ。

 
 精子と卵子の出会いによって誕生した胚は、胎児期から乳児期にかけ、猛烈な勢いで細胞分裂を繰り返す。もし、この時期に“異物”が細胞に何らかの影響を与えると、その後のヒトの設計図は大きく狂う。
 
「遺伝子レベルで悪影響が表れる奇形には、形態奇形と機能奇形がある。環境ホルモンによる機能奇形は精子数減少、子宮内膜症、性同一性障害、免疫異常、知能低下など、外見には表れないものが考えられ、子供に急増している自閉症や注欠陥多動性障害(ADHD)とも関係があるかもしれない」
 
かつて母親の胎盤は有害物質を通さない絶対的なものとされてきた。だが、魚を通して母体に入って有機水銀は、その関門を突破し、胎児を侵した。胎児性水俣病。立証まで、実に15年の歳月がかかった。
 「環境ホルモンがどう作用するのか、まだ分からないことが多い。ただ医学が証明したときは手遅れだ。」

 
どうするか。2つの方法が考えられる。
 
一つは「出す」ことを考えた食事。ダイオキシン類は葉緑素や食物繊維と結びつきやすく、それを利用すれば体外に排出される。「穀物と野菜中心の日本型食生活が適している。」
 
もう一つは、ダイオキシン類発生の要因となるゴミ問題への対応。@ゴミをなるべく出さない。A中古品を再利用する。Bリサイクルに回すーを徹底し、ゴミを減らす行動と、それを促す社会システムを作り上げること。

 
「食、農、環境は三位一体で考えるもの」予言を覆す第一歩を「食行動」から始められないか。

(「食卓の向こう側 2」より)


今日から食事を考えましょう。

・ご飯(玄米や、15穀米など白米だけでない)や野菜、海草類、豆類を沢山食べましょう。

・肉や卵、チーズなど乳製品はひかえめに。

・味噌や納豆、つけものなど日本古来の発酵食品をとる。

・100パーセント天然のもので、食物繊維や葉緑素を豊富に含みダイオキシンを多く排泄してくれる「バイオリンク」を食べる。
posted by オカモト at 15:35| 和歌山 | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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