2010年05月21日
人にも野菜にも大事なミネラル
農業科学研究所所長 中嶋常允さんのお話から
宮崎県の大学が母や娘たちの食事を調べたら、微量に含まれる亜鉛、マグネシウム、銅などの欠乏が目立った。こんな食事でどんなことが起きるか、マウスで実験した。亜鉛が欠乏すると、健全なマウスに対して噛み付くなど暴力的傾向が現れた。
人間もミネラルのバランスが大事で、それが崩れると、健康面に大きな影響が現れることがわかってきた。ミネラルは人にとって大事な酵素の働きを助け、有害な活性酸素などを無害化する。このほかのミネラルも互いに助け合って人間の健康を守っているのだ。一方、土にも窒素、燐酸カリのほかに、微量だが、亜鉛、マンガン、鉄、ホウ酸、銅、硫黄、モリブデン、セレン、クロムといったミネラルも含まれている。人間の身体と土のミネラルバランスは酷似している。
昔は人間や家畜の排泄物、稲ワラなどが畑にまかれ、ミネラルが循環していた。しかし、効率化重視の近代農業は化学肥料を多投。その結果、土壌の三要素である窒素、リン酸、カリは過剰で、ミネラルが欠乏状態になっている。
私たちは食べる野菜から多彩な微量ミネラルを摂取しているが、今はその野菜に含まれるミネラルが不足している。野菜を育てる土壌にミネラルが欠乏してきたからだ。
野菜にとってもミネラルのバランスは不可欠だ。それが崩れると、病気や害虫に弱くなる。
人間、野菜の健康を守るためにも、土壌のミネラルを調べ、足りなければ補充してバランスをうまく保つ必要がある。
野菜を作る人たちにはミネラルをバランスよく含むように土壌を改良して野菜を作って欲しいものですね。
私たちは自分の身体を守るために、ミネラルを自然にバランスよく含む「バランスターWZ」や「バイオリンク」を毎日の食事にプラスしておきましょう。
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